翻訳: スーラ アル・アンビヤー (預言者章) سُورَة الأنبياء
اقْتَرَبَ لِلنَّاسِ حِسَابُهُمْ وَهُمْ فِي غَفْلَةٍ مُعْرِضُونَ ١ i
清算（の日）は人間に近付いているが，かれら（不信者）は無関心に背き去る。 (一)
مَا يَأْتِيهِمْ مِنْ ذِكْرٍ مِنْ رَبِّهِمْ مُحْدَثٍ إِلَّا اسْتَمَعُوهُ وَهُمْ يَلْعَبُونَ ٢ i
かれらの主から新しい訓戒が来る度に，かれらはそれを笑い草として聞くに過ぎない。 (二)
لَاهِيَةً قُلُوبُهُمْ ۗ وَأَسَرُّوا النَّجْوَى الَّذِينَ ظَلَمُوا هَلْ هَٰذَا إِلَّا بَشَرٌ مِثْلُكُمْ ۖ أَفَتَأْتُونَ السِّحْرَ وَأَنْتُمْ تُبْصِرُونَ ٣ i
かれらは心の中でふざけている。そして悪事を行う者たちは，密談して（言う）。「これは，あなたがたと同様只の人間ではないですか。あなたがたは目で見ていながら，魔術にでもかかったのですか。」 (三)
قَالَ رَبِّي يَعْلَمُ الْقَوْلَ فِي السَّمَاءِ وَالْأَرْضِ ۖ وَهُوَ السَّمِيعُ الْعَلِيمُ ٤ i
言ってやるがいい。「わたしの主は，天と地の間で（語られる）言葉（の凡て）を知っておられる。かれは全聴にして全知であられる。」 (四)
بَلْ قَالُوا أَضْغَاثُ أَحْلَامٍ بَلِ افْتَرَاهُ بَلْ هُوَ شَاعِرٌ فَلْيَأْتِنَا بِآيَةٍ كَمَا أُرْسِلَ الْأَوَّلُونَ ٥ i
かれらは，「いや，（それは）夢の寄せ集め。いや，かれの偽作です。いや，かれは詩人です。昔（の使徒に）下されたような印を，わたしたちに(有?)して下さい。」と言った。 (五)
مَا آمَنَتْ قَبْلَهُمْ مِنْ قَرْيَةٍ أَهْلَكْنَاهَا ۖ أَفَهُمْ يُؤْمِنُونَ ٦ i
かれら以前にわれが滅ぼした都市でも，信仰する者は1人もいなかった。それでもかれらは信仰しないつもりなのか。 (六)
وَمَا أَرْسَلْنَا قَبْلَكَ إِلَّا رِجَالًا نُوحِي إِلَيْهِمْ ۖ فَاسْأَلُوا أَهْلَ الذِّكْرِ إِنْ كُنْتُمْ لَا تَعْلَمُونَ ٧ i
あなた以前に，われが啓示を授けて遣わした使徒たちも，人間に過ぎなかった。もしあなたがた，これが分らないなら訓戒を受けた民に聞け。 (七)
وَمَا جَعَلْنَاهُمْ جَسَدًا لَا يَأْكُلُونَ الطَّعَامَ وَمَا كَانُوا خَالِدِينَ ٨ i
われはかれら（使徒たち）に，食物をとらないような体は授けなかった。またかれらは永久に生きる訳でもなかった。 (八)
ثُمَّ صَدَقْنَاهُمُ الْوَعْدَ فَأَنْجَيْنَاهُمْ وَمَنْ نَشَاءُ وَأَهْلَكْنَا الْمُسْرِفِينَ ٩ i
結局，わが約束をかれらに果し，かれらとわれの欲するものを救い，違犯した法外の者たちを滅ぼした。 (九)
لَقَدْ أَنْزَلْنَا إِلَيْكُمْ كِتَابًا فِيهِ ذِكْرُكُمْ ۖ أَفَلَا تَعْقِلُونَ ١٠ i
われは，あなたがたへの訓戒として啓典を啓示したのである。それでもあなたがたは悟らないのか。 (十)
وَكَمْ قَصَمْنَا مِنْ قَرْيَةٍ كَانَتْ ظَالِمَةً وَأَنْشَأْنَا بَعْدَهَا قَوْمًا آخَرِينَ ١١ i
如何にわれは，多くの悪を行っていた都市を滅ぼして，その後に別の民を立てたか。 (十一)
فَلَمَّا أَحَسُّوا بَأْسَنَا إِذَا هُمْ مِنْهَا يَرْكُضُونَ ١٢ i
それでわれの懲罰（が下るの）を感じると，見なさい。かれらはそこから逃げ（ようとす）る。 (十二)
لَا تَرْكُضُوا وَارْجِعُوا إِلَىٰ مَا أُتْرِفْتُمْ فِيهِ وَمَسَاكِنِكُمْ لَعَلَّكُمْ تُسْأَلُونَ ١٣ i
逃げてはならない。楽しんだ所，あなたがたの住まいに返れ。あなたがたは尋問されるであろう。 (十三)
قَالُوا يَا وَيْلَنَا إِنَّا كُنَّا ظَالِمِينَ ١٤ i
かれらは言った。「ああ，情けない，わたしたちは本当に不義の徒でした。」 (十四)
فَمَا زَالَتْ تِلْكَ دَعْوَاهُمْ حَتَّىٰ جَعَلْنَاهُمْ حَصِيدًا خَامِدِينَ ١٥ i
そしてかれらのこの叫び声は，われがかれらを根こそぎ滅ぽし火の消えたように沈黙させるまで止まなかった。 (十五)
وَمَا خَلَقْنَا السَّمَاءَ وَالْأَرْضَ وَمَا بَيْنَهُمَا لَاعِبِينَ ١٦ i
われは天と地，またその間にあるものを，戯れに創ったのではない。 (十六)
لَوْ أَرَدْنَا أَنْ نَتَّخِذَ لَهْوًا لَاتَّخَذْنَاهُ مِنْ لَدُنَّا إِنْ كُنَّا فَاعِلِينَ ١٧ i
もしわれが戯れを望・，仮りにそうするならば，わが手近なもの（非物質的な霊的なもの）から選んだであろう。 (十七)
بَلْ نَقْذِفُ بِالْحَقِّ عَلَى الْبَاطِلِ فَيَدْمَغُهُ فَإِذَا هُوَ زَاهِقٌ ۚ وَلَكُمُ الْوَيْلُ مِمَّا تَصِفُونَ ١٨ i
いや，われは真理を虚偽に投げつけると，その頭を砕く。見なさい。虚偽は消滅する。あなたがたが（われに就いて）言うことこそ，あなたがたにとり災いである。 (十八)
وَلَهُ مَنْ فِي السَّمَاوَاتِ وَالْأَرْضِ ۚ وَمَنْ عِنْدَهُ لَا يَسْتَكْبِرُونَ عَنْ عِبَادَتِهِ وَلَا يَسْتَحْسِرُونَ ١٩ i
天と地の凡てのものは，かれの有である。またその側近にいる者（天使）は，かれに仕えて高慢でもなく，疲れも知らない。 (十九)
يُسَبِّحُونَ اللَّيْلَ وَالنَّهَارَ لَا يَفْتُرُونَ ٢٠ i
かれらは毎日毎晩にかれを讃え，休むことを知らない。 (二十)
أَمِ اتَّخَذُوا آلِهَةً مِنَ الْأَرْضِ هُمْ يُنْشِرُونَ ٢١ i
それともかれらは，（死者を）甦らすことの出来る神々を地上からえたのか。 (二十一)
لَوْ كَانَ فِيهِمَا آلِهَةٌ إِلَّا اللَّهُ لَفَسَدَتَا ۚ فَسُبْحَانَ اللَّهِ رَبِّ الْعَرْشِ عَمَّا يَصِفُونَ ٢٢ i
もし，その（天地の）間にアッラー以外の神々があったならば，それらはきっと混乱したであろう。それで玉座の主，かれらが唱えるものの上に（高くいます）アッラーを讃えなさい。 (二十二)
لَا يُسْأَلُ عَمَّا يَفْعَلُ وَهُمْ يُسْأَلُونَ ٢٣ i
かれは，その行われたことに就いて，尋問を受けることはない。だがかれらこそ尋問されるのである。 (二十三)
أَمِ اتَّخَذُوا مِنْ دُونِهِ آلِهَةً ۖ قُلْ هَاتُوا بُرْهَانَكُمْ ۖ هَٰذَا ذِكْرُ مَنْ مَعِيَ وَذِكْرُ مَنْ قَبْلِي ۗ بَلْ أَكْثَرُهُمْ لَا يَعْلَمُونَ الْحَقَّ ۖ فَهُمْ مُعْرِضُونَ ٢٤ i
それともかれらは，かれを差し置いて外の神々を崇めたのか。言ってやるがいい。「あなたがたの証拠を出して・なさい。これはわたしと共にいる者への訓戒であり，また以前の世代の者への訓戒である。」だがかれらの多くはこの真理を理解出米ずに背き去る。 (二十四)
وَمَا أَرْسَلْنَا مِنْ قَبْلِكَ مِنْ رَسُولٍ إِلَّا نُوحِي إِلَيْهِ أَنَّهُ لَا إِلَٰهَ إِلَّا أَنَا فَاعْبُدُونِ ٢٥ i
あなた以前にも，われが遺わした使徒には，等しく，「われの外に神はない，だからわれに仕えよ。」と啓示した。 (二十五)
وَقَالُوا اتَّخَذَ الرَّحْمَٰنُ وَلَدًا ۗ سُبْحَانَهُ ۚ بَلْ عِبَادٌ مُكْرَمُونَ ٢٦ i
かれらは，「慈悲深き御方は子をもうけられます。」と言った。ああもったいない。いや，（かれら天使は）栄誉あるしもべである。 (二十六)
لَا يَسْبِقُونَهُ بِالْقَوْلِ وَهُمْ بِأَمْرِهِ يَعْمَلُونَ ٢٧ i
かれら（天使たち）は，かれより先に告げることもなく，またかれの命令に基いて行動するだけである。 (二十七)
يَعْلَمُ مَا بَيْنَ أَيْدِيهِمْ وَمَا خَلْفَهُمْ وَلَا يَشْفَعُونَ إِلَّا لِمَنِ ارْتَضَىٰ وَهُمْ مِنْ خَشْيَتِهِ مُشْفِقُونَ ٢٨ i
かれは，かれら（天使）以前にあるものも，以後にあるものをも知っておられ，かれが受け入れる者の外は，執り成しをしない。かれら（天使）はかれに畏れ仕える。 (二十八)
وَمَنْ يَقُلْ مِنْهُمْ إِنِّي إِلَٰهٌ مِنْ دُونِهِ فَذَٰلِكَ نَجْزِيهِ جَهَنَّمَ ۚ كَذَٰلِكَ نَجْزِي الظَّالِمِينَ ٢٩ i
もしかれらの中に，「本当にわたしは，かれとは別の神である。」と言う者があれば，われはこのような者を，地獄で報いる。不義を行う者にこのように報いる。 (二十九)
أَوَلَمْ يَرَ الَّذِينَ كَفَرُوا أَنَّ السَّمَاوَاتِ وَالْأَرْضَ كَانَتَا رَتْقًا فَفَتَقْنَاهُمَا ۖ وَجَعَلْنَا مِنَ الْمَاءِ كُلَّ شَيْءٍ حَيٍّ ۖ أَفَلَا يُؤْمِنُونَ ٣٠ i
信仰しない者たちは分らないのか。天と地は，一緒に合わさっていたが，われはそれを分けた。そして水から一切の生きものを創ったのである。かれらはそれでも信仰しないのか。 (三十)
وَجَعَلْنَا فِي الْأَرْضِ رَوَاسِيَ أَنْ تَمِيدَ بِهِمْ وَجَعَلْنَا فِيهَا فِجَاجًا سُبُلًا لَعَلَّهُمْ يَهْتَدُونَ ٣١ i
われはまた，大地に山々を据えてかれら不信心者にとっても大地を揺るぎないものとした。またそこに，往来のための広い道を創った。それでかれらは必ず利するところがあろう。 (三十一)
وَجَعَلْنَا السَّمَاءَ سَقْفًا مَحْفُوظًا ۖ وَهُمْ عَنْ آيَاتِهَا مُعْرِضُونَ ٣٢ i
更にわれは，天を屋根とし守護した。それでもかれらは，これらの印から背き去る。 (三十二)
وَهُوَ الَّذِي خَلَقَ اللَّيْلَ وَالنَّهَارَ وَالشَّمْسَ وَالْقَمَرَ ۖ كُلٌّ فِي فَلَكٍ يَسْبَحُونَ ٣٣ i
かれこそは昼と夜，また太陽と月を創造された方である。それらは，軌道に浮んでいる。 (三十三)
وَمَا جَعَلْنَا لِبَشَرٍ مِنْ قَبْلِكَ الْخُلْدَ ۖ أَفَإِنْ مِتَّ فَهُمُ الْخَالِدُونَ ٣٤ i
われはあなた以前の誰に対しても，永久に生きる者としたことはない。あなたは死ぬのに，かれらは永久に生きるというのか。 (三十四)
كُلُّ نَفْسٍ ذَائِقَةُ الْمَوْتِ ۗ وَنَبْلُوكُمْ بِالشَّرِّ وَالْخَيْرِ فِتْنَةً ۖ وَإِلَيْنَا تُرْجَعُونَ ٣٥ i
人はすべて死を味わう。われは試練のために，凶事と吉事であなたがたを試・る。そして（最後は）われに帰されるのである。 (三十五)
وَإِذَا رَآكَ الَّذِينَ كَفَرُوا إِنْ يَتَّخِذُونَكَ إِلَّا هُزُوًا أَهَٰذَا الَّذِي يَذْكُرُ آلِهَتَكُمْ وَهُمْ بِذِكْرِ الرَّحْمَٰنِ هُمْ كَافِرُونَ ٣٦ i
信仰しない者はあなたを見る時，只嘲笑の的にする。（かれらは言う。）「この者ですか，あなたがたの神々を批判する者は。」かれらは慈悲深き御方の訓戒を，冒(演?)する者である。 (三十六)
خُلِقَ الْإِنْسَانُ مِنْ عَجَلٍ ۚ سَأُرِيكُمْ آيَاتِي فَلَا تَسْتَعْجِلُونِ ٣٧ i
人間は気短かに創られている。われは直ぐに印を示すであろう。だから急いであれに催促してはならない。 (三十七)
وَيَقُولُونَ مَتَىٰ هَٰذَا الْوَعْدُ إِنْ كُنْتُمْ صَادِقِينَ ٣٨ i
またかれらは，「あなたがたの言葉が真実なら，その約束は何時（来るの）か。」と言う。 (三十八)
لَوْ يَعْلَمُ الَّذِينَ كَفَرُوا حِينَ لَا يَكُفُّونَ عَنْ وُجُوهِهِمُ النَّارَ وَلَا عَنْ ظُهُورِهِمْ وَلَا هُمْ يُنْصَرُونَ ٣٩ i
もし不信者が（その日）その時，顔からも，また背からも業火を防ぐことが出来ず，また助ける者もない日のことを知っていたならば。 (三十九)
بَلْ تَأْتِيهِمْ بَغْتَةً فَتَبْهَتُهُمْ فَلَا يَسْتَطِيعُونَ رَدَّهَا وَلَا هُمْ يُنْظَرُونَ ٤٠ i
いや，それは突然かれらを襲って，驚き慌てさせよう。かれらはそれを避ける力もなく，猶予されないであろう。 (四十)
وَلَقَدِ اسْتُهْزِئَ بِرُسُلٍ مِنْ قَبْلِكَ فَحَاقَ بِالَّذِينَ سَخِرُوا مِنْهُمْ مَا كَانُوا بِهِ يَسْتَهْزِئُونَ ٤١ i
あなた以前の使徒たちも，確かに嘲笑された。だが嘲笑した者は，嘲笑していたことに取り囲まれるのである。 (四十一)
قُلْ مَنْ يَكْلَؤُكُمْ بِاللَّيْلِ وَالنَّهَارِ مِنَ الرَّحْمَٰنِ ۗ بَلْ هُمْ عَنْ ذِكْرِ رَبِّهِمْ مُعْرِضُونَ ٤٢ i
言ってやろがいい。「慈悲深き御方（の怒り）から，昼夜誰が，あなたがたを守れようか。」それでもかれらは，主を念じることから背き去る。 (四十二)
أَمْ لَهُمْ آلِهَةٌ تَمْنَعُهُمْ مِنْ دُونِنَا ۚ لَا يَسْتَطِيعُونَ نَصْرَ أَنْفُسِهِمْ وَلَا هُمْ مِنَّا يُصْحَبُونَ ٤٣ i
それともかれらには，われ以外にかれらを守護出来る神々があるのか。かれら（神々）は，自分自身も助けられず，またわれから防ぎおおせない。 (四十三)
بَلْ مَتَّعْنَا هَٰؤُلَاءِ وَآبَاءَهُمْ حَتَّىٰ طَالَ عَلَيْهِمُ الْعُمُرُ ۗ أَفَلَا يَرَوْنَ أَنَّا نَأْتِي الْأَرْضَ نَنْقُصُهَا مِنْ أَطْرَافِهَا ۚ أَفَهُمُ الْغَالِبُونَ ٤٤ i
それなのに，われはこれらの者やその祖先たちを享楽させ，その期限まで永らえさせた。われがこの（不信心者の）地に来て，その隅々から征服しているのを見ないのか。それでもかれらは勝利者なのか。 (四十四)
قُلْ إِنَّمَا أُنْذِرُكُمْ بِالْوَحْيِ ۚ وَلَا يَسْمَعُ الصُّمُّ الدُّعَاءَ إِذَا مَا يُنْذَرُونَ ٤٥ i
言ってやるがいい。「わたしは只啓示によって，あなたがたに警告するだけである。」だが聞かない者は，警告されてもその呼びかけが聞こえない。 (四十五)
وَلَئِنْ مَسَّتْهُمْ نَفْحَةٌ مِنْ عَذَابِ رَبِّكَ لَيَقُولُنَّ يَا وَيْلَنَا إِنَّا كُنَّا ظَالِمِينَ ٤٦ i
そしてあなたの主の懲罰の息吹が，もしかれらに（少しでも）触れれば，「ああ，情けない。わたしたちは本当に不義を行いました。」と言う。 (四十六)
وَنَضَعُ الْمَوَازِينَ الْقِسْطَ لِيَوْمِ الْقِيَامَةِ فَلَا تُظْلَمُ نَفْسٌ شَيْئًا ۖ وَإِنْ كَانَ مِثْقَالَ حَبَّةٍ مِنْ خَرْدَلٍ أَتَيْنَا بِهَا ۗ وَكَفَىٰ بِنَا حَاسِبِينَ ٤٧ i
われは審判の日のために，公正な汗を蝕ける。1人として仮令芥子一粒の重さであっても不当に扱われることはない。われはそれを（計算に）持ち出す。われは清算者として万全である。 (四十七)
وَلَقَدْ آتَيْنَا مُوسَىٰ وَهَارُونَ الْفُرْقَانَ وَضِيَاءً وَذِكْرًا لِلْمُتَّقِينَ ٤٨ i
且つてわれは，ムーサーとハールーンに，識別と光明と，畏れる者への訓戒を授けた。 (四十八)
الَّذِينَ يَخْشَوْنَ رَبَّهُمْ بِالْغَيْبِ وَهُمْ مِنَ السَّاعَةِ مُشْفِقُونَ ٤٩ i
目に見えなくても主を畏れる者と，審判の時を畏れる者への訓戒を授けた。 (四十九)
وَهَٰذَا ذِكْرٌ مُبَارَكٌ أَنْزَلْنَاهُ ۚ أَفَأَنْتُمْ لَهُ مُنْكِرُونَ ٥٠ i
この（クルアーン）こそは，われが下した祝福豊かな訓戒である。あなたがたは，それでもなお拒否するのか。 (五十)
وَلَقَدْ آتَيْنَا إِبْرَاهِيمَ رُشْدَهُ مِنْ قَبْلُ وَكُنَّا بِهِ عَالِمِينَ ٥١ i
われは以前イブラーヒームに，方正な行いを授けた。われはかれをよく知っている。 (五十一)
إِذْ قَالَ لِأَبِيهِ وَقَوْمِهِ مَا هَٰذِهِ التَّمَاثِيلُ الَّتِي أَنْتُمْ لَهَا عَاكِفُونَ ٥٢ i
かれが父とかれの人びとに，こう言った時を思いなさい。「あなたがたが崇拝するこれらの偶像は，何ものであるのか。」 (五十二)
قَالُوا وَجَدْنَا آبَاءَنَا لَهَا عَابِدِينَ ٥٣ i
かれらは言った。「わたしたちは，祖先がそれらを崇拝するのを見ました。」 (五十三)
قَالَ لَقَدْ كُنْتُمْ أَنْتُمْ وَآبَاؤُكُمْ فِي ضَلَالٍ مُبِينٍ ٥٤ i
かれは言った。「あなたがたとあなたがたの祖先は，明らかに誤っていたのである。」 (五十四)
قَالُوا أَجِئْتَنَا بِالْحَقِّ أَمْ أَنْتَ مِنَ اللَّاعِبِينَ ٥٥ i
かれらは言った。「あなたは真理を（西？）したのですか。それとも戯れる者なのですか。」 (五十五)
قَالَ بَلْ رَبُّكُمْ رَبُّ السَّمَاوَاتِ وَالْأَرْضِ الَّذِي فَطَرَهُنَّ وَأَنَا عَلَىٰ ذَٰلِكُمْ مِنَ الشَّاهِدِينَ ٥٦ i
かれは言った。「そうではない。あなたがたの主は，天と地の主。（無から）それら（天地）を創造された方である。そしてわたしはそれに対する証人の一人である。 (五十六)
وَتَاللَّهِ لَأَكِيدَنَّ أَصْنَامَكُمْ بَعْدَ أَنْ تُوَلُّوا مُدْبِرِينَ ٥٧ i
アッラーに誓って，わたしはあなたがたが背を向けて去った後に，あなたがたの偶像に一つの策をめぐらそう。」 (五十七)
فَجَعَلَهُمْ جُذَاذًا إِلَّا كَبِيرًا لَهُمْ لَعَلَّهُمْ إِلَيْهِ يَرْجِعُونَ ٥٨ i
こうしてかれは，必ずかれらがそこに返って来るであろうと（思って），唯一体の巨像を除きそれらを叩き壊した。 (五十八)
قَالُوا مَنْ فَعَلَ هَٰذَا بِآلِهَتِنَا إِنَّهُ لَمِنَ الظَّالِمِينَ ٥٩ i
かれらは言った。「誰がわたしたちの神々をこうしたのでしょうか。本当にかれは不義な者です。」 (五十九)
قَالُوا سَمِعْنَا فَتًى يَذْكُرُهُمْ يُقَالُ لَهُ إِبْرَاهِيمُ ٦٠ i
（或る者が）言った。「わたしたちは，イブラーヒームという若者が，その方々を批判するのを聞いた。」 (六十)
قَالُوا فَأْتُوا بِهِ عَلَىٰ أَعْيُنِ النَّاسِ لَعَلَّهُمْ يَشْهَدُونَ ٦١ i
かれらは言った。「それなら，その者を入びとの目の前に引き出せ。必ず皆が証言するでしょう。」 (六十一)
قَالُوا أَأَنْتَ فَعَلْتَ هَٰذَا بِآلِهَتِنَا يَا إِبْرَاهِيمُ ٦٢ i
「イブラーヒームよ，あなたなのですか。わたしたちの神々に対しこのようなことをしたのは。」と一同は言った。 (六十二)
قَالَ بَلْ فَعَلَهُ كَبِيرُهُمْ هَٰذَا فَاسْأَلُوهُمْ إِنْ كَانُوا يَنْطِقُونَ ٦٣ i
かれは（答えて），「いや，いや，それらの中のこの大きい（偶像）がそれをしたのです。かれらが口が利けるものなら聞いて・なさい。」と言った。 (六十三)
فَرَجَعُوا إِلَىٰ أَنْفُسِهِمْ فَقَالُوا إِنَّكُمْ أَنْتُمُ الظَّالِمُونَ ٦٤ i
そこでかれらは，自ら（良心に）顧・て（心に）言った。「確かにあなたがた（自身）が悪いのです。」 (六十四)
ثُمَّ نُكِسُوا عَلَىٰ رُءُوسِهِمْ لَقَدْ عَلِمْتَ مَا هَٰؤُلَاءِ يَنْطِقُونَ ٦٥ i
間をおいて，かれらはまた翻意し（て言っ）た。「あなたはこれら（神々）の，口が利けないのをよく知っていました。」 (六十五)
قَالَ أَفَتَعْبُدُونَ مِنْ دُونِ اللَّهِ مَا لَا يَنْفَعُكُمْ شَيْئًا وَلَا يَضُرُّكُمْ ٦٦ i
イブラーヒームは言った。「それならあなたがたは，アッラー以外のものを崇拝するのですか。あなたがたを，少しも益せずまた損わないものを。 (六十六)
أُفٍّ لَكُمْ وَلِمَا تَعْبُدُونَ مِنْ دُونِ اللَّهِ ۖ أَفَلَا تَعْقِلُونَ ٦٧ i
ああ，情けないことです。あなたがたも，あなたがたがアッラーを差し置いて崇拝するものたちも。あなたがたは，なお悟らないのですか。」 (六十七)
قَالُوا حَرِّقُوهُ وَانْصُرُوا آلِهَتَكُمْ إِنْ كُنْتُمْ فَاعِلِينَ ٦٨ i
かれらは言った。「どうせやるなら，かれを焼きなさい。そしてあなたがたの神々を救いなさい。」 (六十八)
قُلْنَا يَا نَارُ كُونِي بَرْدًا وَسَلَامًا عَلَىٰ إِبْرَاهِيمَ ٦٩ i
（その時）われは命令した。「火よ，冷たくなれ。イブラーヒームの上に平安あれ。」 (六十九)
وَأَرَادُوا بِهِ كَيْدًا فَجَعَلْنَاهُمُ الْأَخْسَرِينَ ٧٠ i
かれらはかれに対し策動しようとしたが，われはかれらを酷い失敗者にした。 (七十)
وَنَجَّيْنَاهُ وَلُوطًا إِلَى الْأَرْضِ الَّتِي بَارَكْنَا فِيهَا لِلْعَالَمِينَ ٧١ i
われはかれと（その甥の）ルートを，万有のためにわれが祝福した地に救い出した。 (七十一)
وَوَهَبْنَا لَهُ إِسْحَاقَ وَيَعْقُوبَ نَافِلَةً ۖ وَكُلًّا جَعَلْنَا صَالِحِينَ ٧٢ i
そしてかれに（子の）イスハークを授け，またその上の賜物として（孫の）ヤアコーブを授けた。われはそれぞれを，正しい者にした。 (七十二)
وَجَعَلْنَاهُمْ أَئِمَّةً يَهْدُونَ بِأَمْرِنَا وَأَوْحَيْنَا إِلَيْهِمْ فِعْلَ الْخَيْرَاتِ وَإِقَامَ الصَّلَاةِ وَإِيتَاءَ الزَّكَاةِ ۖ وَكَانُوا لَنَا عَابِدِينَ ٧٣ i
われはかれらを，わが命令を奉じて（人びとを）導く導師とし，かれらに善行に励・，礼拝の務めを守り，定めの喜捨をするよう啓示した。そしてかれらは一生懸命にわれに仕えた。 (七十三)
وَلُوطًا آتَيْنَاهُ حُكْمًا وَعِلْمًا وَنَجَّيْنَاهُ مِنَ الْقَرْيَةِ الَّتِي كَانَتْ تَعْمَلُ الْخَبَائِثَ ۗ إِنَّهُمْ كَانُوا قَوْمَ سَوْءٍ فَاسِقِينَ ٧٤ i
またわれはルートに判断力と英知とを授け，且つ破廉恥な行いに耽る町から，かれを救い出した。かれらは，主の掟に背く邪悪な民であった。 (七十四)
وَأَدْخَلْنَاهُ فِي رَحْمَتِنَا ۖ إِنَّهُ مِنَ الصَّالِحِينَ ٧٥ i
かれ（ルート）をわれの慈悲に浸らせた。本当にかれは正しい者であった。 (七十五)
وَنُوحًا إِذْ نَادَىٰ مِنْ قَبْلُ فَاسْتَجَبْنَا لَهُ فَنَجَّيْنَاهُ وَأَهْلَهُ مِنَ الْكَرْبِ الْعَظِيمِ ٧٦ i
またヌーフだが，以前かれが祈った時を思いなさい。われはそれに答えて，かれとかれの家族を，大きい災難から救った。 (七十六)
وَنَصَرْنَاهُ مِنَ الْقَوْمِ الَّذِينَ كَذَّبُوا بِآيَاتِنَا ۚ إِنَّهُمْ كَانُوا قَوْمَ سَوْءٍ فَأَغْرَقْنَاهُمْ أَجْمَعِينَ ٧٧ i
われは，わが印を拒否する民に対し，かれを助けた。本当にかれらは邪悪な民であった。それでわれは，凡てかれらを溺れさせた。 (七十七)
وَدَاوُودَ وَسُلَيْمَانَ إِذْ يَحْكُمَانِ فِي الْحَرْثِ إِذْ نَفَشَتْ فِيهِ غَنَمُ الْقَوْمِ وَكُنَّا لِحُكْمِهِمْ شَاهِدِينَ ٧٨ i
またダーウードとスライマーンだが，ある者の羊が夜間耕地に迷い込・，作物を荒したが，それに就いて裁判した時のことを思いなさい。われはかれらの裁判の立証者であった。 (七十八)
فَفَهَّمْنَاهَا سُلَيْمَانَ ۚ وَكُلًّا آتَيْنَا حُكْمًا وَعِلْمًا ۚ وَسَخَّرْنَا مَعَ دَاوُودَ الْجِبَالَ يُسَبِّحْنَ وَالطَّيْرَ ۚ وَكُنَّا فَاعِلِينَ ٧٩ i
われはそれをスライマーンに理解させた。そしてそれぞれに判断力と英知を授け，またわれはダーウードに山々や鳥たちを従わせて（主を）共に讃えさせた。それは（皆）われの仕業であった。 (七十九)
وَعَلَّمْنَاهُ صَنْعَةَ لَبُوسٍ لَكُمْ لِتُحْصِنَكُمْ مِنْ بَأْسِكُمْ ۖ فَهَلْ أَنْتُمْ شَاكِرُونَ ٨٠ i
またわれは，かれに（鎖）帷子を作る術を教え，暴力からあなたがたの身を守らせた。それでもあなたがたは感謝しないのか。 (八十)
وَلِسُلَيْمَانَ الرِّيحَ عَاصِفَةً تَجْرِي بِأَمْرِهِ إِلَى الْأَرْضِ الَّتِي بَارَكْنَا فِيهَا ۚ وَكُنَّا بِكُلِّ شَيْءٍ عَالِمِينَ ٨١ i
またわれは，猛威を奮う風（を起す術）をスライマーンに（授け），かれ（スライマーン）の命令の下に，われが祝福する地に吹かせた。われは凡てのことを知るものである。 (八十一)
وَمِنَ الشَّيَاطِينِ مَنْ يَغُوصُونَ لَهُ وَيَعْمَلُونَ عَمَلًا دُونَ ذَٰلِكَ ۖ وَكُنَّا لَهُمْ حَافِظِينَ ٨٢ i
また悪魔たちの中にも，かれのために潜水する者あり，またその外の仕事をしている者もあった。われはいつもかれらを見張っていた。 (八十二)
وَأَيُّوبَ إِذْ نَادَىٰ رَبَّهُ أَنِّي مَسَّنِيَ الضُّرُّ وَأَنْتَ أَرْحَمُ الرَّاحِمِينَ ٨٣ i
またアイユーブ（に英知と判断力を授けた）。かれは主に呼びかけた。「本当に災厄がわたしに降りかかりました。だがあなたは，慈悲深いうえにも慈悲深い方であられます。」 (八十三)
فَاسْتَجَبْنَا لَهُ فَكَشَفْنَا مَا بِهِ مِنْ ضُرٍّ ۖ وَآتَيْنَاهُ أَهْلَهُ وَمِثْلَهُمْ مَعَهُمْ رَحْمَةً مِنْ عِنْدِنَا وَذِكْرَىٰ لِلْعَابِدِينَ ٨٤ i
それでわれはこれに応えて，かれに取り付いた災厄を除き，かれに家族を授け，その人々を倍加した。（これは）われからの慈悲であり，またわれに仕える者に対する訓戒である。 (八十四)
وَإِسْمَاعِيلَ وَإِدْرِيسَ وَذَا الْكِفْلِ ۖ كُلٌّ مِنَ الصَّابِرِينَ ٨٥ i
またイスマーイール，イドリースとズ・ル・キフルである。全員がよく耐え忍ぶ者であった。 (八十五)
وَأَدْخَلْنَاهُمْ فِي رَحْمَتِنَا ۖ إِنَّهُمْ مِنَ الصَّالِحِينَ ٨٦ i
われはかれらをわが慈悲に浴させた。本当にかれらは，正しい者であった。 (八十六)
وَذَا النُّونِ إِذْ ذَهَبَ مُغَاضِبًا فَظَنَّ أَنْ لَنْ نَقْدِرَ عَلَيْهِ فَنَادَىٰ فِي الظُّلُمَاتِ أَنْ لَا إِلَٰهَ إِلَّا أَنْتَ سُبْحَانَكَ إِنِّي كُنْتُ مِنَ الظَّالِمِينَ ٨٧ i
またズン・ヌーンである。かれが激怒して出かけた時を思いなさい。かれは，われが自分を難儀させるようなことはないと思いながらも，暗闇の中で，「あなたの外に神はありません。あなたの栄光を讃えます。本当にわたしは不義な者でした。」と叫んだ。 (八十七)
فَاسْتَجَبْنَا لَهُ وَنَجَّيْنَاهُ مِنَ الْغَمِّ ۚ وَكَذَٰلِكَ نُنْجِي الْمُؤْمِنِينَ ٨٨ i
それでわれはかれに応え，かれをその苦難から数った。われはこのように，信仰する者を救助するのである。 (八十八)
وَزَكَرِيَّا إِذْ نَادَىٰ رَبَّهُ رَبِّ لَا تَذَرْنِي فَرْدًا وَأَنْتَ خَيْرُ الْوَارِثِينَ ٨٩ i
またザカリーヤーである。かれが主に（祈って），「主よ，最も優れた相続者であられる御方よ。わたしを孤独のまま放って置かないで下さい。」と叫んだ時のことを思いなさい。 (八十九)
فَاسْتَجَبْنَا لَهُ وَوَهَبْنَا لَهُ يَحْيَىٰ وَأَصْلَحْنَا لَهُ زَوْجَهُ ۚ إِنَّهُمْ كَانُوا يُسَارِعُونَ فِي الْخَيْرَاتِ وَيَدْعُونَنَا رَغَبًا وَرَهَبًا ۖ وَكَانُوا لَنَا خَاشِعِينَ ٩٠ i
それでわれはこれに応え，かれにヤヒヤーを授け，また妻をかれに相応しくした。かれらは栗いに競って善行に動し・，また希望と畏れをもって，われに祈っていた。われに対し（常に）謙虚であった。 (九十)
وَالَّتِي أَحْصَنَتْ فَرْجَهَا فَنَفَخْنَا فِيهَا مِنْ رُوحِنَا وَجَعَلْنَاهَا وَابْنَهَا آيَةً لِلْعَالَمِينَ ٩١ i
また自分の貞節を守った女（マルヤム）である。われはかの女にわが霊を吹き込・，かの女とその子を万有のための印とした。 (九十一)
إِنَّ هَٰذِهِ أُمَّتُكُمْ أُمَّةً وَاحِدَةً وَأَنَا رَبُّكُمْ فَاعْبُدُونِ ٩٢ i
本当に，あなたがたのこのウンマこそは，唯一の共同体である。そしてわれはあなたがたの主である。だからわれに仕えなさい。 (九十二)
وَتَقَطَّعُوا أَمْرَهُمْ بَيْنَهُمْ ۖ كُلٌّ إِلَيْنَا رَاجِعُونَ ٩٣ i
それなのにかれらは，その（宗教上の）事柄を，かれらの間で切り放し（宗派を作っ）た。（間もなく）かれらは皆われに帰るのである。 (九十三)
فَمَنْ يَعْمَلْ مِنَ الصَّالِحَاتِ وَهُوَ مُؤْمِنٌ فَلَا كُفْرَانَ لِسَعْيِهِ وَإِنَّا لَهُ كَاتِبُونَ ٩٤ i
誰でも善行に励・，信仰している者は，決してその努力を虚しくされることはない。われはかれらのために，必ず（それを）記録している。 (九十四)
وَحَرَامٌ عَلَىٰ قَرْيَةٍ أَهْلَكْنَاهَا أَنَّهُمْ لَا يَرْجِعُونَ ٩٥ i
われが滅ぼした都市には禁令が（強制的に）あって，かれらは帰って来られないであろう。 (九十五)
حَتَّىٰ إِذَا فُتِحَتْ يَأْجُوجُ وَمَأْجُوجُ وَهُمْ مِنْ كُلِّ حَدَبٍ يَنْسِلُونَ ٩٦ i
ヤァジュージュとマァジュージュが解放されて，どの丘からも勢いよく下って来る時までは。 (九十六)
وَاقْتَرَبَ الْوَعْدُ الْحَقُّ فَإِذَا هِيَ شَاخِصَةٌ أَبْصَارُ الَّذِينَ كَفَرُوا يَا وَيْلَنَا قَدْ كُنَّا فِي غَفْلَةٍ مِنْ هَٰذَا بَلْ كُنَّا ظَالِمِينَ ٩٧ i
其実の約束は近付いているのである。見なさい。信仰しない者の目は坐ってきて（言うであろう）。「ああ，情けない。わたしたちはこのことを疎かにしていました。いや，わたしたちは不義な者でした。」 (九十七)
إِنَّكُمْ وَمَا تَعْبُدُونَ مِنْ دُونِ اللَّهِ حَصَبُ جَهَنَّمَ أَنْتُمْ لَهَا وَارِدُونَ ٩٨ i
本当にあなたがた（不信者）も，アッラーの外にあなたがたの崇拝するものも，地獄の燃料である。あなたがたはそこに（必ず）落ちて行くのである。 (九十八)
لَوْ كَانَ هَٰؤُلَاءِ آلِهَةً مَا وَرَدُوهَا ۖ وَكُلٌّ فِيهَا خَالِدُونَ ٩٩ i
これらがもし神であったならば，そこに落ちるようなことはなかったであろう。だが（かれらは）それぞれ，その中に永遠に住むのである。 (九十九)
لَهُمْ فِيهَا زَفِيرٌ وَهُمْ فِيهَا لَا يَسْمَعُونَ ١٠٠ i
かれらはその中で呻く，そこでは（外に何も）聞こえないであろう。 (一百)
إِنَّ الَّذِينَ سَبَقَتْ لَهُمْ مِنَّا الْحُسْنَىٰ أُولَٰئِكَ عَنْهَا مُبْعَدُونَ ١٠١ i
われから善行（の記録）を以前に与えられている者は，地獄から遠く離され， (一百〇一)
لَا يَسْمَعُونَ حَسِيسَهَا ۖ وَهُمْ فِي مَا اشْتَهَتْ أَنْفُسُهُمْ خَالِدُونَ ١٠٢ i
そこの微な音も聞こえないであろう。そしてかれらの魂が念願していた所に永遠に住む。 (一百〇二)
لَا يَحْزُنُهُمُ الْفَزَعُ الْأَكْبَرُ وَتَتَلَقَّاهُمُ الْمَلَائِكَةُ هَٰذَا يَوْمُكُمُ الَّذِي كُنْتُمْ تُوعَدُونَ ١٠٣ i
大きな恐れがかれらを悩ますことはなく，天使たちは出迎えて（言うであろう）。「これが約束された，あなたがたの日です。」 (一百〇三)
يَوْمَ نَطْوِي السَّمَاءَ كَطَيِّ السِّجِلِّ لِلْكُتُبِ ۚ كَمَا بَدَأْنَا أَوَّلَ خَلْقٍ نُعِيدُهُ ۚ وَعْدًا عَلَيْنَا ۚ إِنَّا كُنَّا فَاعِلِينَ ١٠٤ i
その日われは，書き物を巻くように諸天を巻き上げる。われが最初創造したように，再び繰り返す。これはわれの定めた約束である。われは必ずそれを完遂する。 (一百〇四)
وَلَقَدْ كَتَبْنَا فِي الزَّبُورِ مِنْ بَعْدِ الذِّكْرِ أَنَّ الْأَرْضَ يَرِثُهَا عِبَادِيَ الصَّالِحُونَ ١٠٥ i
われは（ムーサー）に訓戒を授けた後，詩篤の中に，「本当にこの大地は，われの正しいしもベがこれを継ぐ。」と記した。 (一百〇五)
إِنَّ فِي هَٰذَا لَبَلَاغًا لِقَوْمٍ عَابِدِينَ ١٠٦ i
本当にこの（クルアーン）の中には，（アッラーを）崇拝する者への消息がある。 (一百〇六)
وَمَا أَرْسَلْنَاكَ إِلَّا رَحْمَةً لِلْعَالَمِينَ ١٠٧ i
われは只万有への慈悲として，あなたを遣わしただけである。 (一百〇七)
قُلْ إِنَّمَا يُوحَىٰ إِلَيَّ أَنَّمَا إِلَٰهُكُمْ إِلَٰهٌ وَاحِدٌ ۖ فَهَلْ أَنْتُمْ مُسْلِمُونَ ١٠٨ i
言ってやるがいい。「わたしに啓示されたのは，あなたがたの神は唯一の神であると言うことである。ところであなたがたは，帰依しているのか。」 (一百〇八)
فَإِنْ تَوَلَّوْا فَقُلْ آذَنْتُكُمْ عَلَىٰ سَوَاءٍ ۖ وَإِنْ أَدْرِي أَقَرِيبٌ أَمْ بَعِيدٌ مَا تُوعَدُونَ ١٠٩ i
もしかれらが，背き去れば言ってやるがいい。「わたしは（あなたがたに）同じように宣教した。だがあなたがたに約束されたことが，近いか遠いかわたしは知らない。 (一百〇九)
إِنَّهُ يَعْلَمُ الْجَهْرَ مِنَ الْقَوْلِ وَيَعْلَمُ مَا تَكْتُمُونَ ١١٠ i
本当にかれは，露な言葉を聞き知っておられる。またあなたがたの（心に）隠すことも知っておられる。 (一百一十)
وَإِنْ أَدْرِي لَعَلَّهُ فِتْنَةٌ لَكُمْ وَمَتَاعٌ إِلَىٰ حِينٍ ١١١ i
だがわたしは，その（猶予）があなたがたへの試・であるのか，または一時期のための享楽であるのかを知らない。」 (一百一十一)
قَالَ رَبِّ احْكُمْ بِالْحَقِّ ۗ وَرَبُّنَا الرَّحْمَٰنُ الْمُسْتَعَانُ عَلَىٰ مَا تَصِفُونَ ١١٢ i
かれは言った。「主よ，真理によって御裁き下さい。わたしたちの主は，あなたがたが口に出す（冒(演?)）に対する御助けを御願い出来る慈悲深い方であられる。」 (一百一十二)